
(2)千葉港
港名:千葉港
ヒアリング時期:平成8年10月
ヒアリング対象:港湾管理者、ターミナルオペレーター、船社、代理店、荷主
1. ポートセールスと航路誘致
平成5年11月、千葉港中央地区ポートセールス協議会設立。航路誘致で、平成7年から年1、2回、香港、シンガポール、韓国、台湾、中国等へ。貨物の集荷でも、平成5年から年1回、千葉市内や東京で説明会を実施するとともに、国内船社・荷主訪問セールスも平成5年400社、平成6年750社、平成7年950社に展開。
アンケートも実施し、貿易相手国と要望の把握も。相手国では約半数がアジア。
2. コンテナ整備に関する港湾運送事業者の動き
?A社
ターミナル運営に関しては、元請9社を中心とした「千葉中央埠頭コンテナターミナル運営協議会」が、利用時間、作業時間、作業順序等の調整を行っている。
従来、原木や自動車のみを取扱ってきた。近年、原木輸入が半製品輸入に代わり、自動車に関しては生産拠点の海外移転等の状況の変化があり、今後の事業見通しが不透明となってきた。そのような中で、千葉県のコンテナ整備への取組みが始まった。
?B社
海貨的な営業体制をとっており、従来より荷主訪問等で新たな荷主開拓を行ってきた(小口集荷を行い、自社上屋でバンニングし、東京へドレー)。
千葉港における外貿コンテナ航路の誘致に関しては、輸出入のアンバランスによる空コンのポジショニングが発生し、海上運賃が割高となる問題点があったが、陸上ドレー運賃よりも安いということをアピールしてきた。
また、事業を全国展開していることと、特定船社との密接な関係を構築していることもあり、千葉港のコンテナ化は戦略的に合致した。
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